「心身一如」、「心身相関」という言葉があるように、心と身体は繋がっています。きっぱりと分けて考えることができないものです。

 

さて、

身体に思わぬ症状が出たり、病気を告げられたとき、私たちは驚き衝撃を受け、ふだん通りではいられなくなるものです。

「なぜ私が？」

「何かの間違いじゃないか？」

「何が良くなかったのだろう？」

と、あれこれ考えてしまったり、悲観的になったり、元気がなくなったり、落ち込んだりします。

 

身体というのは、「私」を入れている容器のようなものです。

身体が不調になるということは、私たち自身の容れ物がガタつくような気がするため、不安にならないわけがありません。

 

私たちは、健康なときでさえ、自分で自分のことが全てわかっているわけではありませんし、自分の気持ちや考えを、自分で的確に把握しているわけでもありません。

特に、身体（容器）の具合が悪く不安定な時には、気持ちは揺れ動き易く、考えも普段のように整理ができないことがあります。

これはごく自然なことなのですが（この時期を混乱状態と呼びますが、健康な心理プロセスです）、

ここを、自分一人でなんとかしようと頑張ることは、身体にも心にも負担が大きくなります。

上手にサポートを活用しましょう。

 

大切なのは、あなた自身の気持ちを、話す場を持つことです。

自分の気持ちを話す（言葉にする）ということは、その時の自分を理解することや、自分の持っている力に気づくことができ、不安や恐怖の中から外に出る端緒となります。

 

もし、そのような話す場、話し相手が今見つからないという方は、カウンセリングを利用されることをお勧めします。

カイロスのカウンセラーは、看護師としての経験を重ねた後に心理臨床の世界に入りました。看護師として、カウンセラーとして、ご病気を抱える方の語りに耳を傾けてきた経験が長くあります。

 

身体に不調が出たとき、心が揺れない人はいません。誰かのサポートが不可欠です。

身体のこと、心のこと、どんな不安や心配も安心してお話しください。

あなたの心が少しでも軽くなり、前に進む元気が回復することを応援いたします。